インタビューinterview

ビルメンテナンス業は主役を支える「縁の下の力持ち」

– 東西統括部長 赤間務

私がグローバル・ファシリティーズに入社したのは2015年8月、設立して数か月後のことでした。
入社前にいた会社もビルメンテナンス業で、当社代表の北村もそこに勤務していましたが、北村が退職して当社の代表となった後、北村から誘われる形で入社しました。
当社へ来る前の私は、何度も転職を繰り返していました。新卒で通信機器の会社に入社して営業部に配属されましたが、社風が合わず半年ほどで転職しました。
次に入社したビルメンテナンス会社の仕事は自分に合っていると感じ、その後はビルメンテナンスやその関連業界で転職を繰り返し、15年に当社へ入社、現在に至ります。

当社は、ホテルを運営するコアグローバルマネジメントのグループ会社で、担当物件の多くはコアグローバルマネジメントが運営するホテルです。
当社におけるビルメンテナンスは、現地作業や設備の管理だけにとどまらず、建物一棟のファシリティ面をトータルでマネジメントする業務です。
建物オーナー、ホテル運営会社、テナントなどと一体となり、ホテル運営を向上させて資産価値を維持する役割を担う点は、この仕事のやりがいであり、魅力だと思います。オーナー様はビルメンテナンスの専門家ではないことがありますので、当社が間に入り、メンテナンスやリニューアルに必要なことをマネジメントします。主役を支える「縁の下の力持ち」になることが、我々の役割です。
担当したホテルの客室価格がリニューアル後に2割アップしたときなどは、お役に立てた実感がありました。

設備の未来と人の気持ちを先読みして課題を解決

もちろん、突発的な設備トラブルなどの対応に迫られることもあります。以前、北海道の担当ホテルから「急に全館の電気がつかなくなった」という連絡があり、対応したこともあります。
当社の担当物件は全国にあり、社員が東京から各地へ向かうには時間がかかりすぎます。そのため、基本的には遠隔にて管理できる体制を構築をしており、この日も遠隔で対応しました。
結果として、電気を引いていた電柱にカラスが巣を作っていたことが原因と判明し、巣を取り除くことで解決しました。
このような事態のとき、我々は電気を復旧させるだけでなく、ホテルで働く皆様の心理的な不安を和らげるよう、冷静に立ち振る舞うことも任務の一つです。私たちにとっては単純な設備トラブルの一つでも、現場で働く人たちは不安でしかないからです。そういう意味では、設備や人の気持ちを先読みできる人が、この仕事には向いているかもしれません。

また、メンテナンスやリニューアルの計画は数年単位におよぶケースがありますので、先を見越した計画の組み立てスキルは必要だと思います。ただ、最初はうまくいかなくても、計画を立てることが好きであれば、徐々に最適なプランを作れるようになると思います。
さらに、近年のDX化に伴い、デジタルスキルが求められることが増えましたが、当社のお客様は各自のシステムやデジタルツールを持っていますので、一つのシステムに特化した技術や知識がなくても、幅広いシステムに携わることを楽しめたり、抵抗を感じなかったりするタイプであれば、問題はありません。

ビルメンテナンスの他にも、幅広い業務に携われる機会があります。例えば、ホテルのリニューアル時に、内装デザインや客室備品の打ち合わせからプロジェクトにジョインし、設計士と一緒に考えるなどです。新築計画がスタートすると、月2回ほど同様の定例会に参加しています。
これは、グループ会社がホテルを運営していて、当社が建物管理のトータルマネジメントを担っているからこそ携われる仕事です。

創業当時の当社は管理物件が一棟もなく、単発の仕事をこなす状態でしたが、現在はおかげさまで29棟を受け持つ成長企業になりました。
今後は、グループ内の建物はもちろん、グループ外からのご依頼も増加しますので、受注数は伸び続けると予想しています。

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